活動報告

御嶽山噴火災害から7年

御嶽山噴火災害から7年
7年前の今日11時52分に御嶽山が噴火しました。
ちょうどお昼時でもあったため多くの方が山頂で被災。
死者・行方不明者63人の犠牲を出す災害でした。犠牲となられた皆様に、改めて心からご冥福をお祈り申し上げます。
私は当時、内閣府大臣政務官(防災担当)を拝命してまもない頃。
政府として現地対策本部を設置することが決定し、私が現地対策本部長に任命され、最後まで現地で対応に当たりました。
被災者の一刻も早い救助救出が第一の目標。
同時に噴火活動継続中の山頂へ救助救出の自衛隊・警察・消防を始めとする隊員を送らなければならないため、二次災害の防止に努めなければなりませんでした。
災害対応の現地対策本部長は法律で規定されている役職です。
そして法律によって権限が付与されています。
過去に参考にできる災害がない状況のため救助救出活動にかかる活動基準の策定を始め、自衛隊によるヘリコプター運用、被災者の特定作業、台風接近に伴う土石流への警戒等を長野県の阿部知事を始めとする皆様、各省庁からの派遣本部員と協議し、決めていきました。
何よりも要救助者の安否が気にかかるのと同時に、いつ再噴火が起こるか分からない山頂へ自衛隊、警察、消防を始めとする隊員を送る決断が本当に難しかったこと、そして救助救出に向かう隊員たちが「現場に駆けつけたい家族に代わって、自らが全力を尽くす」と危険を冒して災害に立ち向かって下さったことを忘れることはありません。
今でも5名の方が行方不明となっています。
一日も早く発見されることをお祈り申し上げます。
そして、私自身も御嶽山噴火災害の現地対策本部長を務めた経験から、様々な事を得ました。この経験を生かして安全安心の国を作ることは、私の責務だと考えています。
9月27日は私にとって、とても特別な日です。
※写真1枚目は現地対策本部長当時、阿部知事とともに対策本部会議にて。2枚目は2019年にようやく山頂への一般登山が許可され、慰霊登山をした際の物。
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